no.063
藤本由紀夫
Yukio Fujimoto
size
1150x2500x500mm
material
stainless steel
ベンチ bench
耳の椅子
Ears with Chair
藤本由紀夫は音の装置をつくる作家です。ここでは直径6cmのパイプを両耳にあてて、目に見えない空気の姿を聞くための装置です。街は目に見えるものだけではなく、それ以上に目に見えないものでできています。騒々しい時でも、静かな時でもそれらの環境がつくる音はパイプを通って耳に達します。その時パイプの共鳴によって独特の唸りをもった音になるのです。
藤本由紀夫/日本
Yukio Fujimoto/Japan
1950 -
1950年、愛知県生まれ。1975年、大阪芸術大学音楽学科卒業後、音を形で表現した作品を個展やグループ展にて発表し、インスタレーションやパフォーマンスを行う。その後、音と空間を利用した独自のテクノロジーアートの世界を展開し、国内外で広く知られるようになる。2001年ヴェネツィア・ビエンナーレの日本館代表としての参加に続き、2007年には国際部門にて出品。また、2007年広島市現代美術館での個展をはじめ、西宮市大谷記念美術館、国立国際美術館、和歌山県立近代美術館の3館で個展の同時開催を行った。