no.085
西 雅秋
Masaaki Nishi
size
650 x 2530 x 650 mm
material
bronze
車止め (ベンチ) bollard (bench)
遡洄する大木
A Huge Tree in Ascent
ここにあるのは大木の、伐られ倒され横たわっている姿です。それはブロンズでできていて、この街では車止めとして機能し、ある時はベンチにもなる。西雅秋は金属の腐蝕によって時間というものを考えさせる作品をつくります。時間の違いが物質にもたらす差異が美しさをつくることもあり、また見る人の心の状態によって作品は変わります。作品にも人生があるのです。
西雅秋/日本
Masaaki Nishi/Japan
1946 -
1946年、広島生まれ。1972年、武蔵野美術大学彫刻科卒業後、アメリカ、パリ、デンマークに滞在し、制作活動を行なう。主に鉄を素材とする彫刻家で知られているが、造形を見せるのではなく、素材が自然と関与した姿を見せる作品を制作することで広く知られている。1991年サンパウロ・ビエンナーレに出品、1993年現代日本彫刻展大賞受賞。主な個展は、広島市現代美術館(98年)、神奈川県立近代美術館(05年)。芸術選奨新人賞(06年)など。現在、京都精華大学芸術学部教授。