no.073
サンデー・ジャック・アクパン
Sunday Jack Akpan
size
2000x1000x800mm(7 pieces total), 1600x700x800mm(7 pieces total)
material
concrete
オブジェ(見知らぬ人)objects(strangers)
アクパンの村では、村人それぞれがいちばん素晴らしい姿の肖像を注文しに彼のところにやってきます。普通は正装の姿を、サッカー選手ならボールを蹴った瞬間を頼むのです。それはやがて注文主が死んだときにお墓に建てられます。そのつくり方がまた面白い。砂で型をつくりコンクリートを流し込み腹と背中を貼り合わせその後に着彩するのです。立川ではナイジェリアの首長が勢揃いです。
サンデー・ジャック・アクパン/ナイジェリア
Sunday Jack Akpan/Nigeria
1940 -
1940年ナイジェリア生まれ。ナイジェリア南東のイビビオ族は、死後、死者の遺族が資金を作り、「二次埋葬」と呼ばれる儀式を行う。元来この儀式では、陶器や木彫で作られた、死者に酷似した人形に極彩色の衣装を着せ、社に納めた。今世紀初頭キリスト教の伝来とともに、簡素化された十字架がそれに代わったが、徐々にこの地方独特の具体的な要素が現れ、現在では等身大のセメント彫刻が作られるようになる。アクパンはセメント彫刻師たちの間でも秀でた描写力を持ち、地元の芸術祭で受賞したり、オロン美術館の為に中国の共産主義革命の戦士たちを作るなど、芸術家としての頭角を現す。「アフリカ展」で英国のキュレーターに見出され、89年の「大地の魔術師」展、2001年第49回ヴェニスビエンナーレなど、様々な国際展で紹介される。