no.027
ゲオルギー・チャプカノフ
Georgi Tchapkanov
size
1560x300x1050㎜
material
steel
道祖神(立川の動物たち‐馬) guardian deity figure(animal in Tachikawa-horse)
彼はいつもデッサンをしています。そのドローイングはスピードがあっていきいきしています。肖像彫刻も得意ですが、今回は立川の鉄屑屋さんをまわって、昔使われた農機具の残骸を集めてきました。耕耘機の羽は羊の角だとか、材料を見ながらどういう動物をつくるか考えていくのでした。しかし機械はとがっていたりするので、街のなかに置くために安全にするのが一工夫でした。
ゲオルギー・チャプカノフ/ブルガリア
Georgi Tchapkanov/Bulgaria
1934 -
74年よりソフィア・アートアカデミーで教鞭を執るチャプカノフは、共産主義体制のもとブルガリアに発達した社会主義リアリズムを代表するアーティストの一人といえるだろう。細部まで克明に刻んだリアリズムの彫刻や、そこから少し抽象化された肖像彫刻、夢の中に現れるシュルレアリスティックな半人半鳥の動物、工業廃棄物を利用したスクラップのオブジェなど、チャプカノフの表現スタイルは多様である。そこには創作を楽しむ作家の一貫した明るさがある。77、79、86年にブルガリア美術家連盟よりマルコ・マルコヴ賞を受賞。90年には日本の「第3回ロダン大賞展」で彫刻の森美術館賞、93年にはイタリア政府が海外の肖像彫刻家に与える最高の賞サルモナ賞を授与され、広く国外にも知られる。