no.021
大岩オスカール幸男
Oscar Satio Oiwa
size
40x900x2500㎜(10 pieces total)
material
cast iron, bronze
舗装材 paving material
オスカールは日系2世のブラジル人で、建築家として日本に来ましたが、今は美術の仕事をしています。ですから彼の背景には都市が図面のようなものとして横たわっているようです。都市にユーモアのある風穴を開けようとする作品を作るのが特徴です。ここでは太古の昔、立川にいたかもしれない三葉虫やゾウリムシのような大きな魚を舗道に浮かび上がらせました。
大岩オスカール幸男/ブラジル / 日本
Oscar Satio Oiwa/Brazil / Japan
1965 -
日系ブラジル人として1965年サンパウロに生まれる、10代から漫画を描き、テレビや漫画文化を背景とした第一次世代のアーティストと言えるだろう。紙やアクリルなどオーソドックスなメディアを使って表現するが、その作風や線などは非常に人工的で、自然を感じさせない。また対象となるオブジェを切り取り、空想の中から生まれてくる物語に従って様々なオケージョンに持ち込み写真に記録し、空想の世界を現実世界に投影する手法も特徴の一つ。コミカルでユーモラスな作風により、欧米中心に発達した美術の問題点や、エイズや環境破壊など、様々な問題を我々に問いかけている。 近年では2008年~2009年の東京都現代美術館、福島県立美術館、高松市美術館での個展、2010年、2013年の瀬戸内国際芸術祭への参加などが広く知られている。