no.019
タン・ダ・ウ
Tang Da Wu
size
3700x3450x1050㎜
material
fiberglass reinforced plastic, stainless steel
換気口 vent
最後の買い物
Last Shopping
タン・ダ・ウは社会の矛盾やそこにひそむ暴力性などを、日常品を使って表現してきた作家です。立川の排気口ではいろいろなことを考えました。スカートをまくりあげられたマリリン・モンロー像、壁にぶら下がったフライパン、醤油やオリーブやお酢など7つの瓶、竹の葉で包まれ吊るされたダンゴなどです。銅で作る案が、制限によってファイバーグラスになりました。
タン・ダ・ウ/シンガポール
Tang Da Wu/Singapore
1943 -
シンガポールには近年まで美術大学が存在しなかった。そのためダ・ウは英国に渡り、バーミンガム工芸学校などで彫刻を学び、その後20年以上ヨーロッパで暮らす。長年に渡る英国の支配。1943年に日本の植民地支配下で日本人として生まれ、独立後も中国系とインド系住民が未だ別れて暮らしているシンガポールに生きる彼の背景は非常に複雑だ。作品中にも不安定な国の在り方や、先進国が祖国にもたらす物理的な侵略行為、動物の保護など、社会性の強い要素が見られる。絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスなど彼の表現手法は様々である。1999年第10回福岡アジア文化賞受賞。2007年ヴェネチア・ビエンナーレ シンガポール代表。近年はシンガポールを代表する作家としてアジアの美術を紹介する様々な展覧会で紹介されている。