no.016
モンティエン・ブンマー
Montien Boonma
size
(a)H2560x5000φ㎜, H3584x3200φ㎜, (b)H2000x1500φ㎜
material
Brass, granite, steel
庭園の杜 garden sculpture
石鐘の庭
Rock Bell Garden
タイの作家であるブンマーは独自の文化を持った民族と、その文化の根となる仏教や伝統的な構築物が西洋的な空間と出会う場面の緊張感を作品にしています。彼はおのれの文化と西洋の文化との間で格闘しています。立川の仕事をはじめる時、彼の奥さんは死の床にありました。この作品が祈りの空間に思えます。
モンティエン・ブンマー/タイ
Montien Boonma/Thailand
1953 - 2000
タイでは1933年頃イタリア人コラッド・フェローチによってヨーロッパ的絵画概念がもたらされる。ブンマーはシルバコーン大学で学んだ後、パリで2年間美術を学ぶ。帰国後、アクリルやキャンヴァスなどの高価で伝統的な西洋画材を放棄し、土・砂・灰・焼き粘土・蝋など田舎の生活様式に密着した素材を使った表現を試みる。素材自体が持つ地域文化の中で育まれた内的意味合いと、アーティストによって形作られた二次的な形象によって、タイの宗教的、文化的、社会的な状況を作品に投影する、90年のシドニー・ビエンナーレ、92年リオ・デ・ジャネイロの「アルテ・アマゾナス」、93年「アジア・パシフィック・トリエンナーレ」などアジアの作家の中でも国際的な活躍が目立つ。