no.086
フランシスコ・インファンテ
Francisco Infante
size
940×5000mm (ceramic tile), 740×5000mm (mirror)
material
ceramic, stainless steel
機械搬入口 equipment loading entrance
彼は現代の機械文明と芸術を結びつけようとしています。普通は写真を使いながら、自然という画面を操作することによって思いもしない人工と自然の調和の瞬間をつくりだすのです。彼は旧ソ連体制のなかでも新しい仕事をし続け、今もその展開をし続けている作家です。立川では、実(絵を描いた陶板)を虚(鏡面ステンレス)に反射させることでいつもの考えを都市のなかに実現しました。
フランシスコ・インファンテ/ロシア
Francisco Infante/Russia
1943-
1943年ロシア生まれ。62年L・ヌスベルグの作品に感銘を受け、構成主義的な幾何学的構成と抽象形態とを使った作品を創り始める。64-68年キネティック・アート・グループ「運動」に参加。70-82年自然環境のもとでの宇宙建築構想グループ「アルゴ」主催。72-75年にかけて、輝くリボン状の形を自然の景色に描き込んだ絵画を制作し、その後自然と芸術的オブジェの微妙な相互作用から瞬間的に生まれる情景を写真に撮り始める。この人為的構成(アルテ・シンテズ)を、アルテファクトという独自の理論で定義し、機械文明と芸術の融合が、人と自然の間に派生する隙間を埋めることができるのではないかと、模索を続ける。現在は、ロシアを代表するアーティストの一人として「越後妻有アートトリエンナーレ」など、国内外で精力的に活躍中。