no.090
マーティン・プーリエ
Martin Puryear
size
1670x4270x1830㎜
material
stainless steel, granite
bench
ベンチ
プーリエは木や竹といった自然の素材を使って美しい形をつくる作家です。その形は私たちが失ってしまったしなやかな曲線と、軽やかなリズムをもっています。強く太い線と消えいるような線がその特色となっています。プーリエのねらいは御影石のうえに浮かぶステンレスでできた「透明な島」をつくることにあったのです。
マーティン・プーリエ/アメリカ
Martin Puryear/USA
1941 -
アフリカ系アメリカ人のアーティストであるプーリエは、竹や石、木など有機的な素材を使い、長く伸びた曲線や種子など、自然の中に生まれた生命を思わせるような不思議な彫刻を作る。空間を曲がりくねる強弱のある線は、ヨーロッパ的な抽象彫刻の概念をこえて、遥かアフリカの祭りや儀式で使われる太鼓の音のようなリズム感にあふれる。ブルックリンのスタジオを焼失し、78年イリノイ大学に教職を得てシカゴへ移転、80年シカゴの現代美術館で行われた個展で注目を集める。82年にはアート・インスティティートで開催されたアメリカ美術展でフランク・G・ローガン賞を受賞。他に、サンパウロ・ビエンナーレやドクメンタ9への出品など、現代アメリカ彫刻の中で注目される一人。